
自宅兼店舗(美容院)にそのまま住み続けたい。【京都府城陽市/60代/夫婦】
相談者 | 岩下夫妻(仮名)・60代 |
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所在地 | 城陽市(自宅兼店舗の戸建住宅) |
職業 | 夫:無職、妻:自営業(美容院) |
家族 | 妻との二人暮らし |
残債務 | 1,400万円(住宅ローン) |
住宅ローン債権者 | 三井住友銀行(SMBC信用保証) |
ご相談の時期
岩下さんご夫妻が当社へ相談に来られたのは裁判所から「競売開始決定」の手紙を受け取った次の日でした。これまで、とある弁護士事務所で破産手続きと合わせ自宅の任意売却を依頼してましたが、任意売却で購入者を見つけることができず競売の申立てまで至ってしまいました。なんとか競売は回避できないかと言う思いで当社へ相談に来られました。
ご相談内容
夫妻は自宅で美容院を経営しているのですが、今の自宅に住み続け、事業を継続するかたち借金問題を解決したいといのが二人の希望でした。というのも、自宅を出ていくとなれば、店の収入が途絶え、返って生活の基盤が崩れてしまうからです。また、ご主人さんには他に400万円もの借金があり、年金収入、店の売り上げ収入のほとんどが返済に消え、食べる物もままならないこの生活環境から一刻も早く脱したいという相談でした。
ご相談者の希望
- 今の自宅に住み続けたい(リースバック)
- 自己破産して借金から解放されたい
解決に至るまで
競売の申立てが既にされていたため、相談から3ケ月以内に任意売却を完了させなければなりません。すぐに債権者との調整に入りました。結果、1050万円以上の回収が見込める価格で販売活動を行うことで決まりました。そしてリースバックしてくれる投資家探しもすぐに開始、苦戦したものの、相談から2.5ケ月後、同じ城陽市内に住む投資家さんが協力に応じてくれました。家賃は月額7万円(利回り8%)、保証金や礼金は無しという条件です。店の売り上げ状況から見て無理ではない家賃だったため、夫妻はすぐに契約。そして決済、競売の取り下げまで行い、任意売却を無事、完了させることができました。
次は破産手続きです。今回、住宅ローンを含む借金の多くはご主人さん名義のもの、店の実質経営者である奥さんの借金は少額でした。その為、ご主人さんだけ破産手続きをすることになったのですが、長男が住宅ローンの連帯保証人になっていました。家族ということもあり事前に説明し理解を得ながらの破産申立てとなりました。結果、4ケ月後、無事、免責許可決定がおり、全ての借金が無くなりました。しかしながら、息子が被った保証債務は400万円程。これに関しては、月額15,000円づつ返済するということで和解が成立しました。
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