マンション管理費滞納で生じる問題

このコラムの要点

住宅ローンの支払い困窮されている方に多くは、税金やマンションの管理費についても滞納されていることが多々あります。 順番として、①税金 → ②管理費 → ③住宅ローン とった流れで滞納が始まる方が多いです。 や...

住宅ローンの支払い困窮されている方に多くは、税金やマンションの管理費についても滞納されていることが多々あります。
順番として、①税金 → ②管理費 → ③住宅ローン とった流れで滞納が始まる方が多いです。

やはり、誰しも家だけは守り続けたいと思うが故の順番になっています。

そこで今日は、②管理費の滞納が続くと、どんなことが起こりうるのかについて、1づつ説明していきたいと思います。

近隣住民との関係がストレスに

管理費の滞納はマンション住人である管理組合の理事長や役員の方に知られることになります。

また年に1度行われる組合の総会では滞納状況についての報告もあり、結果、滞納している事実が近隣住民に知れ渡ることにもなりかねません。それにより精神的ストレスを感じる方が多くいらっしゃいます。

引越ししたくても出来ない

住宅ローンの借金がたくさん残っている、いわゆるオーバーローン状態(債務超過)により、売るにも売れず、引越し出来ないという方がおられます。

遅延損害金の発生

管理組合の規約には、管理費等の振り込み期日が過ぎると、遅延損害金も請求するという取り決めをしていることが多くあります。

滞納期間が増すにつれてその損害金が増え、さらに滞納額が増えてしまう事態になってしまいます。

管理組合からの訴訟(中期滞納)

管理費の滞納が長期化すると管理組合は競売という選択枝を浮上させます。

しかし、それは最終的な手段で、そこに行きつくまでに管理組合は「訴訟」という段階的な手続きをとってきます。

管理組合からの競売申し立て(長期滞納)

管理費の滞納は区分所有法第6条1項の「共同の利益に反する行為」に該当し、区分所有法59条に基づき管理組合は裁判所に競売の申し立てをすることができます。長期的な滞納が続いていると管理組合はその検討を進めることになります。

と、いったことが段階的に起こりうります。

そして、これらに対する対応策についてですが、専門家に相談することです。

滞納が生じて、管理組合や管理会社に相談しても「払う・払わない」の押し問答で、あまり解決に向けた提案が見出されることは少ないでしょう。

そもそも、管理費を滞納してしまうということは、現在の収入と支出のバランスがとれていない可能性があります。

生活再建に向けた根本的な改善策を見出すことが必要で、そういった提案のできる専門家に相談することが最初の行動となるのです

このお悩み解決コラムの著者

烏丸リアルマネジメント株式会社
代表取締役
矢田 倫基

宅地建物取引士
任意売却コンサルタント

1974年生まれ 大阪府出身
近畿大学 理工学部 卒業

大手ゼネコンにて技術者として従事したのち心機一転、不動産業界へ転職。不動産コンサルティング会社在職中に偶然知った「任意売却」こそ「自分が一生を賭けてやるべき仕事」と直感、一念発起し退職。アポなしで任意売却の専門会社に飛び込み門前払いされるも諦めず、半年間手紙で熱意を伝え続けた末に採用される。真摯に任意売却と向き合い懸命に努力した結果、実績が認められて代表取締役へ就任したものの、独立。日本で初となる法律業務も扱う任意売却専門会社「烏丸リアルマネジメント」を設立し、現在に至る。
金融機関や士業者からの信頼が厚く、任意売却の専門家として全国各地で講演も行う。数多くの住宅ローン困窮者を救ってきた面談は「心のカウンセリング」と呼ばれ、関西圏のみならず全国から相談者が後を絶たない。
『幻冬舎ゴールドオンライン』、『マイベストプロ京都』にてコラム執筆中。著書に『住宅ローンが払えなくなったら読む本』(幻冬社)がある。

著書『住宅ローンが払えなくなったら読む本』

幻冬舎出版 / 2017年2月14日発売

リストラ、離婚、介護…思わぬ事態で住宅ローンが払えなくなったら? トラブル別の対象法や法律手続きについても具体例とともに説明しています。自宅という大きな財産を失う金銭的・心理的不安を解消し、問題を総合的に解決するための指南書です。

Amazonで購入する

{key_image_alt}

お悩み解決コラムの一覧へもどる

お悩み解決コラムの一覧へもどる