住宅ローンを滞納して催告書が届きました。どうすれば良いですか?

このコラムの要点

住宅ローン滞納における「催告書」は法的手続きをとる最後通告となりますが、銀行への相談はもう手遅れという段階です。ですので、私達のような専門家か弁護士、司法書士事務所へ相談する必要性があります。競売を回避するための任意売却や債務整理などして借金問題を解決するといった方向性で考えていくことになります。銀行が競売を申し立てするまでもう残り僅かの日数しかありません。早急に相談というアクションを起こしてください。

住宅ローンを滞納すると銀行から最初に送られてくるのが督促状ですが、幾度となく送られてくるその督促状に対して手立てを打つことができないでいると、今度は「催告書」(さいこくしょ)と題した書面が自宅に届くようになります。しかし、この催告書、終期段階の督促状の内容とさほど変わりがないため、「またきたか・・・」と思うにとどまってしまう方がいます。しかし、内容が同じでもこれまでの督促状とは全く意味合いが異なり、法的準備、いわゆる競売手続きがいよいよ始まってしまう最後通告の書面であること意味します。では、この段階に進んでしまった場合、どんな対処方法があるのか、このことについてお話ししたいと思います。

催告書とはどんな書面か

以下に示すものが催告書になります。

規則正しく文字が並んだ「内容証明」で送られてくることが多いです。内容証明は「誰が誰にいつ、どんな内容の手紙を送ったか」ということを証明するもので、裁判にまで発展した場合に備えた銀行の保全措置になります。

そして、催促状には主に次のようなことが書いています。

終期段階の督促状にもこのような言葉が使われていましたが、内容証明で送られてきたことでより緊迫感、緊張感が伝わってきます。
督促状同様、催告書にも必ず、支払い金額とその指定期日が記載されていますが、督促段階では、滞納していた数か月分のお金を支払いなさいとされていました。しかし、催告段階に入ると、滞納分だけでなく、住宅ローンの残金全てを支払いなさいとなります。実質、そのようなことが出来る方はほとんどいません
ではどうしたらいいのかということですが、それが次の相談先と対処方法になります。

催告書を受け取った場合の相談先

催告段階になると、督促段階とは違い、銀行は返済計画の見直しに応じてくれなません。よって、銀行への相談は有効な対処ではないということです。その為、競売回避の為の任意売却や債務整理など具体的な解決策を提案する私達のような会社か弁護士事務所、司法書士事務所が唯一残された相談先となります。

必読・催告段階で銀行へ相談する際は注意が必要です!

催告書段階でも銀行へ相談しようと考えている方は注意が必要です。というのも、銀行は常に貸し倒れリスクを最小限にすることを考えているため、催告段階にはいった方との面談では、他財産(相続取得財産など)がないか、勤務先がどこかなど詳しく聞いてくることがあります。場合によっては新たに連帯保証人を設置して欲しいと要求してくる金融機関もあったりします。ローンが支払えなくなってもその損害を最小限に抑えるための銀行の保全措置です。しかしこれらの銀行の保全措置は、債務者側からみれば生活再建の為の環境が整えにくくなったり、あらたに破綻者を増やすなどのリスクを伴うということにもなりかねません。いくら銀行、債権者といえども、迂闊に情報を提供することは禁物です。ですので、銀行へ相談する際は、これらのことを頭にいれて注意しお話ししてください。

催告段階における専門家が提案する具体的対処方法とは

催告段階において専門家が提案する具体的対処方法とは、競売を避ける為の任意売却、または根本的に借金問題を解決する債務整理(自己破産、個人再生)となります。

しかし、下記に示すようにそれら対処方法は相談先によって得意、不得意、そもそもできないという場合があります。ですので、総合的にアドバイスしてくれるところへ相談することをおすすめします。

  • 1)自宅に住み続けたい場合・・・任意売却、個人再生
  • 2)自宅に住み続け、全ての借金を無くしたい・・・任意売却と自己破産の組み合わせ
  • 3)債務整理せず、借金を最小限に減らしたい・・・任意売却
  • 4)住宅ローン以外の借金だけ減らしたい・・・個人再生

催告書を無視するとどうなるのか?

督促状、そして催告書をも無視すると、やはり競売になってしまいます。催促状に記載されている期日から1ケ月もしない位に銀行又はその保証会社が裁判所に競売の申立書を提出(競売申立て)します。その正面の提出から数日後には、自宅に「担保不動産競売決定通知」と記された正面が届くことになります。さらにそれでも無視をし続けていると3~4ケ月後には自宅を出て行かなければならなくなります。

このお悩み解決コラムの著者

烏丸リアルマネジメント株式会社
代表取締役
矢田 倫基

宅地建物取引士
任意売却コンサルタント

1974年生まれ 大阪府出身
近畿大学 理工学部 卒業

大手ゼネコンにて技術者として従事したのち心機一転、不動産業界へ転職。不動産コンサルティング会社在職中に偶然知った「任意売却」こそ「自分が一生を賭けてやるべき仕事」と直感、一念発起し退職。アポなしで任意売却の専門会社に飛び込み門前払いされるも諦めず、半年間手紙で熱意を伝え続けた末に採用される。真摯に任意売却と向き合い懸命に努力した結果、実績が認められて代表取締役へ就任したものの、独立。日本で初となる法律業務も扱う任意売却専門会社「烏丸リアルマネジメント」を設立し、現在に至る。
金融機関や士業者からの信頼が厚く、任意売却の専門家として全国各地で講演も行う。数多くの住宅ローン困窮者を救ってきた面談は「心のカウンセリング」と呼ばれ、関西圏のみならず全国から相談者が後を絶たない。
『幻冬舎ゴールドオンライン』、『マイベストプロ京都』にてコラム執筆中。著書に『住宅ローンが払えなくなったら読む本』(幻冬社)がある。

著書『住宅ローンが払えなくなったら読む本』

幻冬舎出版 / 2017年2月14日発売

リストラ、離婚、介護…思わぬ事態で住宅ローンが払えなくなったら? トラブル別の対象法や法律手続きについても具体例とともに説明しています。自宅という大きな財産を失う金銭的・心理的不安を解消し、問題を総合的に解決するための指南書です。

Amazonで購入する

{key_image_alt}

お悩み解決コラムの一覧へもどる

お悩み解決コラムの一覧へもどる