住宅ローンが残っている状態ですが、共有名義であるマイホームの名義を妻のみに変えられますか?(単独名義にできますか?)

名義(所有権)の変更は法律上は可能です。ただし、銀行への報告なく名義変更した場合にそれは厳密には契約違反となってしまうことは、認識しておいてください。また、名義変更しても住宅ローンを完済しない限りは、抵当権を抹消できません。抵当権が付いてる限りは銀行に担保を取られていることに変わりがないことも認識しておいてください。

住宅ローンが残っている(抵当権が付いている)場合でも、名義(所有権)の変更は法律上は可能です。

ただし、住宅ローンを組んだ際、銀行(保証会社)との間で取り交わしたローン契約書(金銭消費貸借契約書)には、「銀行への報告なく名義を変えてはならない」と記載されており、その規則を破れば厳密には契約違反となってしまうことは、認識しておいてください。このとき、銀行は一括弁済請求できるのですが、キチンと住宅ローンを支払っている限りは銀行がそこまですることはまずありません。

一方で、共有名義のままにしていると将来売却するときや相続が発生したときに、両者の同意が必要であるにも関わらず連絡が取れず、売却や相続ができないといったトラブルの原因になりかねません。離婚の際に、可能であるなら単独名義となるようにしておきたいものです。

もちろん、名義(所有権)を変更しても住宅ローンを完済しない限りは、抵当権を抹消できません。例えば、自宅の所有権を妻の単独名義に変更しても、元夫を債務者とする抵当権が付いてる限りは銀行に担保を取られていることに変わりがありません。その場合、妻側にも一定のリスクが伴うということも、併せて認識しておく必要はあります。

この回答の著者

烏丸リアルマネジメント株式会社
代表取締役
矢田 倫基

宅地建物取引士
任意売却コンサルタント

1974年生まれ 大阪府出身
近畿大学 理工学部 卒業

大手ゼネコンにて技術者として従事したのち心機一転、不動産業界へ転職。不動産コンサルティング会社在職中に偶然知った「任意売却」こそ「自分が一生を賭けてやるべき仕事」と直感、一念発起し退職。アポなしで任意売却の専門会社に飛び込み門前払いされるも諦めず、半年間手紙で熱意を伝え続けた末に採用される。真摯に任意売却と向き合い懸命に努力した結果、実績が認められて代表取締役へ就任したものの、独立。日本で初となる法律業務も扱う任意売却専門会社「烏丸リアルマネジメント」を設立し、現在に至る。
金融機関や士業者からの信頼が厚く、任意売却の専門家として全国各地で講演も行う。数多くの住宅ローン困窮者を救ってきた面談は「心のカウンセリング」と呼ばれ、関西圏のみならず全国から相談者が後を絶たない。
『幻冬舎ゴールドオンライン』、『マイベストプロ京都』にてコラム執筆中。著書に『住宅ローンが払えなくなったら読む本』(幻冬社)がある。

著書『住宅ローンが払えなくなったら読む本』

幻冬舎出版 / 2017年2月14日発売

リストラ、離婚、介護…思わぬ事態で住宅ローンが払えなくなったら? トラブル別の対象法や法律手続きについても具体例とともに説明しています。自宅という大きな財産を失う金銭的・心理的不安を解消し、問題を総合的に解決するための指南書です。

Amazonで購入する

{key_image_alt}

よくいただくご質問の一覧へもどる

よくいただくご質問の一覧へもどる