任意売却の成功率はどのくらいですか?

任意売却の成功率は、競売の申し立てがされる前でしたら91%、競売が申し立てされた後でしたら68%です。この数値は当社の統計にもとづくものです。
これほどまでに成功率が高くなることからも、任意売却は銀行にとってもかなりのメリットがある不動産売却の手段であることがわかります。

任意売却には成功率を大きく左右させる分岐ポイントがあります。それは債権者(銀行)が競売の申立てをする前後の時期になります。

その目安として、銀行から保証会社に窓口が変わる「代位弁済」の手続きが行われた否かが基準です。

代位弁済がされる「前」(競売申立てがされる前)に債権者に任意売却したい意向を示せば91%の確率で任意売却に成功し、代位弁済された「後」(競売申立てがされた後)に任意売却の意向を示すとその成功率は68%になるという結果がでています。

なぜ、ここまでの差が生じてしまうのかと言うと、競売は裁判所主導で限られた短い時間(3~4ケ月)の中で任意売却活動を行わなければならないからです。

特に相談が遅ければ遅いほど入札時期に近づき成功率は下がります。

また、競売の申立てがされると80万円以上の費用が発生し、その費用が不動産価格に上乗されることが多くあります。

そうすると、どうしても相場より高い金額設定になってしまい、購入者がなかなか現れないということになってしまうのです。

実は、債権者としても出来ることなら競売を避け、債務者の意向さえあれば任意売却に協力したいという思いがあります。

その為、競売申立て前の任意売却では、債権者の臨機応変な対応にも期待がもて成功率に上がってくるのです。

この回答の著者

烏丸リアルマネジメント株式会社
代表取締役
矢田 倫基

宅地建物取引士
任意売却コンサルタント

1974年生まれ 大阪府出身
近畿大学 理工学部 卒業

大手ゼネコンにて技術者として従事したのち心機一転、不動産業界へ転職。不動産コンサルティング会社在職中に偶然知った「任意売却」こそ「自分が一生を賭けてやるべき仕事」と直感、一念発起し退職。アポなしで任意売却の専門会社に飛び込み門前払いされるも諦めず、半年間手紙で熱意を伝え続けた末に採用される。真摯に任意売却と向き合い懸命に努力した結果、実績が認められて代表取締役へ就任したものの、独立。日本で初となる法律業務も扱う任意売却専門会社「烏丸リアルマネジメント」を設立し、現在に至る。
金融機関や士業者からの信頼が厚く、任意売却の専門家として全国各地で講演も行う。数多くの住宅ローン困窮者を救ってきた面談は「心のカウンセリング」と呼ばれ、関西圏のみならず全国から相談者が後を絶たない。
『幻冬舎ゴールドオンライン』、『マイベストプロ京都』にてコラム執筆中。著書に『住宅ローンが払えなくなったら読む本』(幻冬社)がある。

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